随  筆

あざなえる縄 柳田 一著


定価(本体1,429円+税)

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美術日本刀鍛錬研磨柳田研究所
TEL 0285−74−0545
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目次より

******* T *******
銀時計
地 雨
あざなえる縄
大島さん
微 衷
朴の木
アイリス
大野が原


******* U *******
釣 り
尺 八
手風琴
忘れがたい人々
西 瓜
まぐれ当たり
わが道を行く
魅 力
移り変わり

******* V *******
コップ酒
五行川
三万円
桶屋のまさちゃん
信 念
後継ぎ
孫たち
刀剣博物館
  

******* W *******
展 望
退職金余話
タイミング
茸うどん
ミッチー
流 れ
小野さん
まさか・・・
性 分
ムー君
ブーメラン

******* X *******
歌 碑
無 銘
試し斬り
軍 刀
砥 石
宗寛・包国・直胤
作 刀
差し込み拭い
とちぎ博出品刀
   ●●●選評●●●
       あざなえる縄より


 スリに遭ったり、くじに当たったりの仕方がめずらしい不思議な作品で、私はおもしろく読んだ。その後、作者が刀を創る仕事をしていることを思い出して納得した。金属に有形無形の力を加えて刀という生き物にするのだから、何か特別なカンがあるのではないか、と感じたのだ。呼吸するように作者の元の金品が出入りする様子は、昔話に似て何か意味深である。
              (柏木亜希)




 『あざなえる縄』(柳田一)は、三度くじに当るという幸運と、すりに三度もやられたという不運を描く。その不思議な体験を通して、作者は少女という神に出会い、自分の心を納得させる。何とも見事な展開と締めくくりで、感動した。
              (神尾久義)


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